お久しぶりの「レストランディファランス」さんのランチへ行ってきました。
ミシュラン一つ星を9年連続で獲得されている安定感と思いきや、相変わらずチャレンジングなお料理のオンパレードでした。
今回一番感動したのは、コースの流れが秀逸過ぎた点です。
おそらく、今までいただいた中で一番素晴らしかったように思います。
緩急付けて、どころの話ではなくて、急→急→急→ドッカーン!みたいな感じw
今回はその点にフォーカスしてまとめてみました。
おうかがいしたのは、2023年8月中旬です。
いきなりの余談ですが、お店の向かいにあるマンションの形状が、ヒルトンホテルぽく感じられるのはワタシだけでしょうか・・
。゚(´^o^`)゚。
基本情報
店名:Difference レストランディファランス
住所:大阪府大阪市西区靱本町1-16-12
営業時間:12:00-15:00/18:00-22:00
定休日:火曜日
電話:06-6479-1140
キャッシュレス対応:クレジットカード、電子マネー可
禁煙対応:全席禁煙
オープン:2013年7月12日
本町駅28番出口徒歩5分
アクセスは、地下鉄四つ橋線「本町駅」28番出口からが一番近いです。
徒歩約5分です。
靭公園の南側に入ってスグ(たしか2軒目)の場所にあります。
2023年もミシュランガイド一つ星獲得!
ミシュランガイド2023年版でも一つ星を獲得されています。
2015年から連続9年!
素晴らし過ぎます~!
(≧▽≦ノノ゙☆パチパチパチパチ
本日のおしながき
前回と同じ2階のお席に案内していただきました。
一番奥の窓際席です。
ありがとうございます。
振り返ると全体はこんな感じで、こじんまりとした印象です。
改装されて、外観や内装の雰囲気はガラリと変わりましたが、コースの食材を列挙してあるのみ、というシンプルさは相変わらずでした。
ふむふむ、今日のメインは鶏ちゃんで、デザートはメロンなのねん。
分かるのはそれくらい・・^^;
その他はどんな形で出てくるのかなぁ?
色々想像しながら待つのも楽しい時間です。
ランチコース 8月
桃
期待と不安でワクワク、ドキドキの一品目です!
下から順に、アイスクリーム、コリアンダー、ホタテと桃のタルタル仕立て、上には鹿のなんとかを散らしてあります、と説明がありました。
上のオイルの香りが強かったからか、少々ぼんやりした味に感じられてしまいました^^;
”桃感”がもうちょっとストレートに感じられた方が「おぉ~!」という気がして好きかも、という感想でした。
でも、コース全体の流れを考えると、一発目は敢えてクッキリハッキリではない仕上げにしていたのかも、と感じました。
きっと食べた人を混乱させるのが目的に違いニャいッスw
鮎
2品目の「鮎」はタルトが出て来ました。
鮎の肝を使ったお料理という説明を聞いただけで、「お酒に合いそう♪」と思うくらいには酒飲み思考ですw
骨焼きも一緒に焼き上げてタルトに流し込んであって、生地にはシナモンも入っていました。
添えてあるのは、アーモンドミルクのアイスクリームと、コーヒーのソースでした。
”コーヒーのソース”というのがセンスの良さを感じました。
期待通りの、苦味のあるタルトと一緒に、アーモンドミルクのアイスと、コーヒーのソースを絡めていただくと、早くも「来て良かったー!」と大満足の美味しさでした!
鯵
そういえば、この日のグラスシャンパンは「ジャマール カルト ブランシュ ブリュット」でした。
その日によって色々な銘柄をいただけるので、何が出るかな♪と楽しみの一つです。
3品目の「鯵」は目の前でスープをかけて完成です。
てゆーか、どんな姿形で出てくるんだろう?と思ってましたが、「まんまやん!」というのがファーストインプレッションw
。゚(´^o^`)゚。
そんな鯵の切り身は、大葉のペーストの上に乗っかってました。
鯵の上には、オクラを炙って、柚子のペーストを絡めたもの
お米のポン菓子、オクラの花、という順番に積み上げられていました。
仕上げのスープは鶏のスープとの事でした。
鯵の切り身そのまんまは、らしくない気もしましたが、説明をお聞きすると、ディファランスさんらしいお料理のような気がしてきましたw
大葉や柚子と一緒にいただくので、味(鯵)的には相性も良くて文句のつけようも無しです。
ポン菓子の食感や、鶏だしの香り、オクラの花のアクセントや食感が楽しさを盛り上げてくれました(^^)
このあたりで、毎度おなじみ、お塩と無塩バターが運ばれてきました。
ついでに2杯目はビールなんぞをいただいてみたり♪
今日も楽しいニャぁ♪
(*´∀`*)
牛肉
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
ここから本日のコースの盛り上がりフェーズに突入でした!
見た目も香りもテンション上がるのに十分でしたが、一口いただくと、これがメインディッシュなんぢゃないかと思うくらいの満足感でした!
スープ兼ソース?は、牛肉と舞茸のお出汁との事でした。
緑色はハーブのソースでアクセントになっていました。
早速いただきまんもす♪
ウ,ウマ━━━Ψ(°д°;!)━━━!!
ヤヴァい、、なにこの美味しさ!!
キノコ大好きっ子なので、舞茸の香りもたまりませんっ!!
てか鉄板!
ここで閃きが下りてきました!
「バターも一緒に食べたらもっと美味しいかも!」
溶ろける無塩バターと一緒にいただいてみました!
オイシ━━。+゜(*´>艸<`*)。+゜━━イ!!
さらにコクがマシマシになって、危険度MAXな美味しさ!
藤本シェフすいません・・という背徳感もあってさらに美味しく感じてしまいますw
。゚(´^o^`)゚。
でもちょっと待って!まだ4品目よ!
この後メインを含めて3品も残ってるのに、ここでこんなに盛り上げたら次は落ちるしかないんぢゃないだろうか、と不安になってきました。。
ところで、一番下には、丸茄子の焼きなす、玉ねぎ、生姜等が敷かれていました。
期待と不安で次のお料理を待ちます。
鯧
「鯧」?なんて読むの?
早速調べたら「まながつお」でした。
「まながつお」は冬の季語ですが、産卵前の初夏~夏が美味しさの旬だそうです。
5品目「鯧」は、皮面の焼色しっかり、ナリ好みなビジュアルで登場しました!
(o゚▽゚)o
添えられている青パパイヤのスライスは、ポワソンで煮込まれたものでした。
手前のソースは、刻んだ蕪の葉っぱを合わせたオランデーズソース。
赤いオイルは、海老の香りのオイルでした。
隠れちゃってますが、小さい四角にカットされたチョリソも添えられていました。
お魚が来るということで、お次は白ワインをいただきました。
メインが「鶏」という事で、このままメインまで持たせようという下心もアリw
一番美味しい時期の「鯧」に、色んな食材の組み合わせが最高に美味しくて楽しいお料理でした。
白身の甘みや旨味、脂ののりに、チョリソや青い風味のオランデーズソース、海老のオイル等のマリアージュが美味しくない訳がニャいです。
毎度クドくてすいませんですが、皮面がパリッと焼き上げられているところも最高でした!
激ウマな「牛肉」の次だし、盛り下がってしまうんぢゃないかという心配は全くの杞憂に終わりました。
どうしてかなぁ?と考えてみたんですが、オイル分の多さが満足感の一因になってるのはあるのかも、という気がしました。
しらんけどw
烏賊
「ディファランス」さんのコースは「少量多皿」です。
いわゆる、”前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート”といった構成では満足できないカラダになってしまいましたw
それにしても、です。
「鯧」の次が「烏賊」とは、これイカに!?
しかも、こってり旨味溢れる満足度高めの「牛肉」→オイル分多めな濃い味+食感良きの「鯧」と続いて、これ以上の高さがあるのかどうかもイメージ出来ないくらい盛り上がってるところです。
いったいどんなお料理を出せば、この盛り上がりすぎた客を満足させられるのだろう?
そんな事を心配してしまうくらい次のお料理で盛り下がっちゃうんぢゃないかと不安さえ感じていました。
運ばれてきた「烏賊」のお料理。
はたして。。
またしてもやられました!
外側は予想だにしていなかった「鶏」でした!
まさかの「鶏のもも肉のバロンティーヌ」というアプローチ!
「烏賊」は中にペーストとして入っていました。
底には”いかわたのペースト”
バロンティーヌの上にはカルダモンのメレンゲ、周りには巨峰の皮のパウダーと巨峰の果肉がありました。
肝心のお味ですが、「鯧」よりも噛みごたえの有る食感の満足度が向上&芳ばしい香りもさらに上を行ってました!
(*゚д゚) ンマ!!
焦んがり仕上げられたバロンティーヌの中から外から”イカといかわた”の濃厚な苦味のある味が広がります!
寛平ちゃんが「濃い~の♥」って言ってるのが目に浮かぶようでしたw
かいーのかこいのーかは置いといて、これに満足しない人がいるんでしょうか?いや、いない!!
一人で納得しながら超興奮気味で一気に完食!
これがメインディッシュです、と言われても文句のつけようが無いくらいの食べごたえのあるお料理でした。
藤本シェフ凄い!!
でも、ちょっと待って、、メインディッシュは次なんだけど・・
しかも「鶏」って書かれてるし、、
またしても次のお料理が不安かもw
鶏
メインディッシュ用のカトラリーがセッティングされました。
てっきりラギオールだと思いこんでたら、いかにも図太そうで強そうなナイフが登場しました!
これは想定外!強い!
!(#゚Д゚)ゞ
ところで提供されているパンは、「パンデュース」さんのバゲットです。
「パンデュース」さんといえば、調理系パンのイメージですが、バゲットもしっかり美味しいです。
メインディッシュが運ばれてきました。
期待と不安をあざ笑うかのように登場したのは、アダムとイブばりに葉っぱで隠されたお料理でしたw
こーゆーのはつい覗いてみたくナリますですw
(/▽゚\)チラッ♥
メインディッシュの「鶏」は、なんと「胸肉」でした!
上の葉っぱは「えごま」の葉っぱをパリパリに揚げたものでした。
その下には、枝豆とムール貝のフリカッセがソースとして使われていました。
下のソースは鶏だしと、すもものペーストと説明がありました。
むぅ、見た目的にはガッカリはしないけど、一番心配なのは、ここまで濃くなったり、強くなったりで盛り上がり過ぎ&過熱気味感のあるコースの流れ的にどうなるのか、という点でした。
とはいえ、やっぱり皮面パリパリ火入れは、それだけでテンションアガっちゃうですw
(;^ω^)
いただいた感想としては、「そう来たか!」の味わいでした!
「鮎」から濃くなって、「牛肉」で別タイプの濃さと旨味のアプローチ、「鯧」はソフトなフリをしつつも、オランデーズソース等の濃厚さで盛り上げて、「烏賊」は食感も香りも強い!&中身のいかわたも強過ぎる味わい!
からのメインディッシュです。
一見「え?胸肉?あっさりすぎない?」と予想しながら口にしてみると、天地がひっくり返るほどの衝撃的な食感&食べごたえ&香り&味わいでした!
一言で言えば濃厚には違いないんですが、それ一辺倒ではなくて、「鶏胸肉」がメイン食材のはずなのに、フリカッセやソースと俄然一体になっての味わいが予想斜め上以上の高みのある味わいでした!
山登りに例えると、7合目→8合目→9合目と登ってきて、本当にまだこの先に上があるんだろうか、と思っていたら、一気に開けた360度のパノラマビュー!なメインディッシュ、といった印象でした。
先ほどは「もも肉」だし、こんがりバロンティーヌだったし、同じ「鶏」でも、こんなにも違うんだと改めて驚かされたお料理でした。
本当に今日のコースの流れは今までいただいた中で一番良かったと思いました。
メロン
既にとっても大満足でしたが、まだデザートがありんす♪
捻ったり、逆さまにしたり、発想の妙に来る度に驚かされる藤本シェフのお料理たちですが、デザートに「メロン」とは、ストレート過ぎて、面白みのかけらも無いし、お疲れなのかな?なんて思ってみたりw
そして運ばれてきたお皿がこちら!
意外と深い!
w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!
それは置いといてw
(ノ_ _)ノ ⌒◇
中身は、くり抜いたメロンに、ライムのアイスクリームと胡瓜が入っていました!
緑色はハーブ(ディル)のアイスクリームでした。
きゅうりのスライスは、青臭みを抜くように調理されていて、デザート仕様の胡瓜という事にビックリでした!
全体はベルガモットのゼリーで満タンになっていました。
そしてそして、、このサッパリした味ときたら!もー大変!!
3杯くらいおかわりしたくなるほどの、超ド級サッパリ具合でした!
素晴らしすぎて、お値段を考えたら申し訳なくなっちゃうくらいです^^;
小菓子
いつもはコーヒーをいただくんですが、この日は珍しく紅茶をいただきました。
お料理が濃い目の味わいだったからなのかもですが、最後の小菓子が出てきたら、紅茶で正解だと思ってまたまたテンションアガっちゃいましたw
全然関係無いんですが、ソーサーがどうしても灰皿に見えちゃって・・
(;^ω^)
やって来た最後の小菓子は3種類のゼリーでした。
左から順番に
桃とすもものゼリー仕立て、バニラのブランマンジェ
パッションフルーツとマンゴーのゼリー、クリームチーズのムース
すいか、白ワイン、フェンネルのゼリー仕立て
どれも美味しいのは間違いないんですが、んー、全部水菓子ぽいというのはちょっと残念な気がしました。
食材も被ってるのがあるし^^;
おそらくお料理たちが濃い目だった事や、季節を考えての事だとは思うんですが、やっぱり焼菓子は欲しい気がしました。
いっその事、濃厚チョコレートというのも全然アリな気がしましたw
ここでサプライズ!
今回はお誕生日のお祝いも兼ねてのお食事だったんですが、最後に素敵なプレゼントをいただけてしまいました。
焼菓子付きw
ありがとうございます!
おかげさまで今日も幸せなランチにナリました(^^)
まとめ
今までに無いサプライズの連続と満足感を体験出来たお料理たちでした。
こんなに登って大丈夫?と思ってたら、山頂に到着して一気に広がる景色に感動する、そんなカタルシスを感じるようなお料理の流れでした。
これは来年あたり二つ星を獲得されてもいいのでわ!?と思ってる人は他にもいるはず!
やっぱり「ディファランス」さんは、何回来ても楽しいし、飽きないし、毎回新しい楽しさがあって大好きです。
大好きの確認は何度目か分からないくらいしてる気がしますが、やっぱり一番好きかも♥
今回もありがとうございました。
ということで!?
お腹も心もいっぱいになって向かったのは「W大阪」さんでっすw